| コンタクトレンズ、眼障害、コンタクトケア… | |
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稲葉「2007年〜2008年に日本コンタクトレンズ協会が行った調査によれば、コンタクトレンズが原因で角膜感染症になり、入院治療が必要なほど重症になったケースが228例もあったという結果が報告されています。角膜感染症は細菌や真菌(カビ)、アカントアメーバなどの病原体が角膜に感染し、炎症を起こしている状態。通常は比較的丈夫な構造をしている角膜ですが、傷がついたところから病原体が入り込んでしまうのです。最初のうちは充血や不快感といった比較的軽い症状なのですが、1〜2日で急速に進行することもあります。 私の病院にも、コンタクトレンズの使用が原因で目の痛みなどを訴えてくる患者さんが多くいます。そういった人の中には、コンタクトレンズが汚れていたり消毒が十分でなく、角膜の表面に傷が生じている例も少なくありません。そのままにしていると、角膜感染症につながると思われるケースもみられます。 こうした症状の主な原因は、コンタクトレンズの決められた使用方法を守らなかったり、いいかげんなケアを続けていることです。目からはずした後のコンタクトレンズには、涙液中の栄養分や空気中、環境中の細菌などが付着していますから、きちんと消毒を行わないとそれらの細菌を培養することになってしまいます。ケア用品をコンタクトケースに入れっぱなしにしたまま注ぎ足して繰り返し使ったり、こすり洗いが必要なケア用品なのにつけ置きしかしないといった使い方は危険です」
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稲葉「ソフトコンタクトレンズのケア用品には大きく分けて3つのタイプがあります。MPSや多目的用剤と呼ばれるもの、過酸化水素を使ったもの、そしてヨウ素を使ったケア剤です。多目的用剤はレンズの洗浄、すすぎ、消毒、保存を1液で行うことのできるタイプです。保存剤も兼ねているため、コンタクトレンズの表面についた液がそのまま目に入ってもいいように消毒力はそれほど高くはありません。そのため、毎回のこすり洗いと十分なすすぎが必要になります。 過酸化水素を使った消毒剤は消毒力は強力なのですが、中和をする必要があります。その際に自分で液を入れ替えなくてはいけない商品もあり、うっかり中和を忘れてコンタクトレンズを目に入れてしまうと、目の表面を傷め、強い痛みと涙がとまらなくなります。 同じく強力な消毒力を持つのがヨウ素を使った消毒剤です。手術の前の消毒やうがい薬にも使われる茶色の液体といえば想像がつくかもしれません。ヨウ素を使ったケア用品も中和が必要ですが、茶色い液が中和によって透明になって目で見えるので、中和を忘れるということが起こりにくいようになっています。万が一中和を忘れてそのまま目にいれてしまっても、過酸化水素のものより目を傷めにくく、痛みも出にくいという利点もあります。 几帳面できちんとケアできる人は多目的用剤を使用してもいいのですが、そうでない人には、手間をかけずに確実に消毒が行える過酸化水素やヨウ素を使ったものがおすすめです。中でも、忙しい人やうっかりしがちな人には、中和を忘れて目に入れてしまってもトラブルが少なくてすむヨウ素を使ったものが合っています。最近では、使い捨てのソフトレンズ用に加えてO2・ハードレンズ用にもヨウ素タイプのケア用品が登場し、ヨウ素剤を使用できる機会が増えています。「ケアが面倒だ」「できれば最小限の手間ですませたい」と感じている人は一度試してみるのもいいかもしれませんね」 |
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三上「一般の方にはあまり理解されていないことが多いのですが、タンパクや皮脂などの汚れを落とす「洗浄」と病原体を殺す「消毒」は違うものとして捉えることが大切ですね。短期間で交換するコンタクトレンズの場合、どちらかというと洗浄よりも消毒の方が重要になってきます。現在、ヨウ素タイプのケア用品としては使い捨てソフトレンズ用「ファーストケアCT」とO2・ハードレンズ用「オーツーセプト」という商品があり、タンパク除去できるのはもちろん、ケアの苦手な人を含めて誰でも高い消毒効果を得られることが最大のメリットです。ヨウ素タイプのケア用品が、自分に合っているかどうか迷った場合には薬局やドラッグストアにいる薬剤師に相談すれば、製品の特徴などをアドバイスしてもらえると思います」 |

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稲葉「角膜感染症では、角膜にいる細菌とレンズケースから検出される細菌が同じであることが多いのです。汚れた手でコンタクトレンズやレンズケースを扱うことでケース内に病原体が入り込み、消毒されないまま再びコンタクトレンズに付いて目に持ち込まれるのではないかと考えられています。逆にレンズケースが清潔であれば、深刻な眼障害を起こすことはほとんどありません。そうした意味でも、消毒効果の高いヨウ素タイプのケア用品を使うことは有効だと思います。しかし、液をいれっぱなしにしていては効果がありません。レンズケースを清潔に保つためには、装用のたびにレンズケース内の保存液を捨て、水道水やケア用品でよくすすいだ後、乾燥させます。確実に乾燥させるためには、ふたをはずして風通しのよい場所に置いたり、ティッシュペーパーなどで残っている水気をふきとることが効果的です。ほこりが入ることを気にする方も多いのですが、病原体が残っていることに比べればほこりの害の影響は少ないもの。病原体を死滅させるためにも、十分な乾燥を心がけましょう。 また、レンズケースが古くなって傷がつくと、その傷に水分が残り、病原体が繁殖してしまうことも考えられます。1ヶ月に一度くらいをめどに、新しいレンズケースに取り替えるようにします。先ほど三上さんがおっしゃった、「ファーストケアCT」や「オーツーセプト」という商品にはレンズケースがセットになっているので、商品を購入したタイミングで、レンズケースを交換するといいでしょう。 また、消毒効果が強いケア用品を使う場合でも、扱いによっては効果が半減することがあります。ケア用品容器の注ぎ口を手で触ったり、レンズケース内にある液に触れたりしないよう注意して使ってください。新しいケア用品を開封する時には容器に日付を書き込み、消毒効果のないレンズ保存液等であれば原則として1ヶ月以内、消毒液であっても2ヶ月以内を目安に使い切ることを心がけましょう。十分な量を毎日使っていれば、普通は1ヶ月以内でなくなるものです。 定期的に検査を受けることも大切です。何かあったら「これまでもこうして使ってきたから」「そのうちに治るだろう」などと思わずに、なるべく早く眼科医にかかってください。いつまでも快適なコンタクトレンズライフを続けるために、毎日のレンズケアと目に関する関心を持ち続けることを心がけましょう」 |
三上「私自身もそうだったのですが、コンタクトレンズのケアには気を配っていても、レンズケースの状態まではなかなか注意が向かないという人は多いのではないかと思います。お話を伺ってわかったのはレンズを清潔に保つためには、コンタクトレンズそのものももちろんですが、レンズケースの扱い方がカギになるということ。洗った後のケースは洗面台の上など水がかかりやすい場所ではなく、棚の上などなるべく風通しがよいところに置くと乾きやすくなりますね」 |
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提供:株式会社オフテクス 掲載期間:2011年5月25日〜2011年6月21日 【PR】 |
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